2015年02月13日

24GHzカセグレンDish Feed方法変更(TMC-MLより)

皆様こんばんは

 24GHzDishカセグレン化で問題が残り、前回「愚痴」を書かせて頂きましたが・・・・
いろいろ考えました結果「LNAまでの導波管ロスで受信NFが悪化しているから」と考え、これが諸悪の根源
と決めつけまして以下の様にFeed給電方法の変更を致しました。

写真1 導波管SWまで約40pの導波管を排除し、LNA切り替えBOXを前面に出しました。
     FeedのBoxから送受2本の導波管をDish裏に引き込みTRX、TWT-PA BOXに入れています。

image_jpeg.jpg

写真2 NF重視でLNAをWG-SW直付けにしているのに、その後に導波管をFeedまで伸ばしてはいけませんね!左小写真
  右写真、約400mmを短縮しました。 Feedの前に偏波面変換用60mm程のツイスト導波管も邪魔で すが仕方ない・・・・

image_jpeg.jpg(2).jpg

写真3  Feed boxの中身はこんな感じです。4ポート導波管SW直付けLNAの後アイソレーターとBPFを通し2段目LNAへ。

5 Feed box LNA -iso+BPF-LNA.JPG

4)24GHz本日1月20日、月からのエコー
 月は大分近くなりまして片道36万Km、しかしリブレーションは約200Hzと写真の様に広がり気味です。
 このままでもデジタルQSOはOK、リブレーションが100Hz以下にまとまればCW交信も可能か。(今週末SKD予定)
 この時ドプラーシフトは−33.6KHzで受信状態の斜めでもお分かりの通り、周波数はどんどん下へずれて行きます。
 
image_jpeg.jpg(3).jpg

4)計測スペック
 本日1月20日朝9時
 G/CS   3.8dB 俄然上がりました
 サンノイズ  12.5dB @138/21 少し上がりました・・・今日は太陽の元気がないのかな?
 ムーンノイズ  1.8dB @145/29 大分良くなりました
 
サンノイズが思たほど上がりませんでしたが・・LNAに至る導波管を切り詰めた事は正解です。
  カセグレン一連の「もやもや」は受信系NFの悪化が原因の様です。

クリアーな状態のEL50位からELダウンすると徐々にノイズが上がり、グランドノイズの上にムーンノイズが乗る
感じに戻りました。
    Dish仰角 0度   12度   29度   40度   50度 
   グランドノイズ      0dB -2dB -3.0dB -3.5dB -3.8dB
分かりずらい書き方ですが、EL30度程度までがグランドノイズの大半を占めかつ、10数度以下に集中していると
言う事でしょうか。(私のQTHでは)

 前のスタイル、LNAまで導波管が長い状態では受信のNFが悪くなり、結果グランドノイズも小さくなりました。
◎まとめ
 24GHzでは導波管も「かなり影響する損失」を持ち、特に受信系はできる限り短い距離でFeedとLNAを繋げるようにする事。

24GHzですらこの通りですのでもっと上の周波数も影響が大きいと思われますが地上波通信でグランドノイズと相互関係は不明。
何れにせよ、この「FeedからLNAまでの距離」が短い事は受信・送信に大きく影響してくる事と思われます。

De JA1WQF 笠井

posted by 東京マイクロウェーブクラブ at 20:07| Comment(0) | マイクロウェーブ
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